専門医からの
メッセージ

尿漏れに困っていませんか?
長く続く尿漏れにも治療法があります。悩みを解決し、人生の可能性を広げ、やりたいことをあきらめないでいただきたいと願っています。

武井 実根雄先生 
医療法人 原三信病院 泌尿器科部長

前立腺を摘出すると、手術直後はほとんどの患者さんに尿漏れが起きますが、手術の安全性が高まっている現在は、半年程度で手術前の状態に戻ります。しかし、すべての患者さんが手術前の状態に戻るわけではないのも事実です。
「命は助かったのだから、尿漏れは仕方がないのかもしれない」
「尿漏れはうっとうしい」
「悲しい気持ちになる」
「外出や旅行も不安が先に立って、家にこもりがちになった」
という患者さんの声をしばしば耳にします。そういった方々にお伝えしたいのは、「ぜひ、尿漏れの専門医を受診していただきたい」ということです。
がんの専門医がいるように、尿漏れにも専門医がいます。
「3分でできる尿漏れ相談シート」を用意しましたので、まずはご自身でチェックしてみてください。
どの程度チェックがつきましたでしょうか?
これを現在の主治医に見せ、必要に応じて紹介状をもらい、ぜひ、尿漏れ専門医の診断を受けてください。
尿漏れは、言い出しにくい、相談しにくいことかもしれません。しかし、一人で悩むのは精神衛生上から禁物です。ご自身の状態を改善するのに遠慮は要りません。
がんに打ち勝った命であるからこそ、ぜひとも以前の生活を取り戻し、尿漏れに悩まない生活をしていただきたいと、心から願っています。

武井 実根雄先生 医療法人 原三信病院 泌尿器科部長

1981年、徳島大学医学部卒業。同年、九州大学医学部泌尿器科学教室入局。九州厚生年金病院泌尿器科、国立別府病院泌尿器科、九州大学医学部泌尿器科等を経て、91年より原三信病院勤務。99年より現職。専門は、下部尿路機能障害、性機能障害。日本排尿機能学会理事、日本泌尿器科学会女性泌尿器科領域専門部会長、日本性機能学会理事、老人泌尿器科学会評議員、国際尿禁制学会(ICS)、国際性機能学会(ISSM)会員